体の使い方 要約

 

大和の体の使い方の基本として 覚えておいて欲しいこと

両足は肩幅・前後に 大和は基本の段階(動の施術)では足を揃えて施術を行うことはありません。足を前後に置くことで力の起点が定まり全身の「力の流れ」が生まれるからです。また前後にはそれぞれの下肢に違う役割を与えて自身でその動きを正確に管理しやすくする意味もあります。
常に腰を落とす 体が「浮く」ことのないよう、施術では意図的に腰を落として下肢の自由度を制限する習慣をつけておきます。この際、骨盤・仙骨の角度は一切変えずに真っすぐ腰を落とします。体を動かす際にも腰の高さは変えずに同じ感覚のまま「低重心」を維持します。
体の向きは臍の向き 手技は必ず「臍の前」で行います。体がその力を最も発揮できるのは「正面」なので、臍の向き=体の向き(頭の向き)を基本とします。体を捻る必然性が生じた場合も、この時の「真っすぐ」な感覚を維持できる範囲の動きに留めます(捻れを受け手に感じさせないこと)。
体は丸く使う 基本の施術では全身の関節について「完全伸展や完全屈曲(または近い姿位)」をとることはありません。全ての関節を軽度屈曲位置(内部が流れる角度)とします。施術の全ての姿位は「立禅」の延長であると考えて下さい。
肩を意図的に下げる 施術の際に施術者の力が最も逃げやすいのが「関節の遊び」が大きい肩関節なので、意図的に肩を下へ落とすことでその遊びを事前に抑制しておきます、この際に肩関節に僅かな内旋を加えると遊びが消えやすくなります(特に右肩)。
顔は常に真っすぐを 頭部については「首に可動性はない」と考えて貰い、常に体幹と頭部が一体になっているイメージとして下さい。頭部に僅かでも動きが生じると、それはそのまま施術に「捻れの力」として作用します。基本は「ハンプティ・ダンプティ」です。