寝不足の日本人

 

 世界の国々で睡眠時間を比較すると、日本は睡眠不足のトップクラスです。これはテレビ・パソコンなどにより夜更かしの習慣が一般化したためです。これを先の話に繋げると、どの国の人達より脳に多くの刺激を受けているにも関わらず、安静にする時間は少ない、ということになります(睡眠時間の多い北欧などでは、老若問わず就寝時間は10時前後です)。最近は睡眠の研究も進み、睡眠には脳が休むノンレム睡眠と体が休むレム睡眠があるとか、これが1時間半単位で切り替わることから睡眠時間は4.5時間、6時間、7.5時間がいいとか、いろいろなことが言われています。しかし、こういうデータは大抵欧米を基準にしたもので、欧米人は総じて日本人より遥かにリラックスの上手な民族です。仮に日本人が欧米人と同じ睡眠をとっても、同じような回復は望めません。

 日頃から寝不足を自覚している人は、連休などを利用して過剰なまでに寝てみて下さい。活性化の交感神経から、回復の副交感神経に体が完全に切り替わると、胃腸などの内臓が温かくなって元気に動く感覚を実感できます(内臓の活性化は副交感神経)。内臓の血液がよく循環すると、手足も冷えることはありません。結果として全身に血液がよく循環すると、脳の興奮状態も自然に治まります。これは自然治癒力が最大に活性化している状態です。この状態から更に眠ると、普段の睡眠では取れなかったような、体の深部に蓄積している疲れも回復していきます。ただ、体の深部の疲れは、皆さんが想像している以上に根深いものなので、これを短期で取りきることは出来ません。定期的に充分な睡眠をとって、一段一段、階段を上るように段階を踏んで回復させていくことをお勧めします。理想的な睡眠を得るまでは山あり谷ありですが、まずは試してみて下さい。