「出す」ことの重要性

 

 「出す」とは排泄のことです。便通を気にされる方は多いと思いますが、便が出ていれば自分を健康と思っている方も多いと思います。体は常に「吸収」と「排泄」というスイッチの切り替えで動いています。まず、食事をした後は「吸収」のスイッチが入るので、そこで「排泄」のスイッチはオフになります。そして吸収が終わったら、「排泄」のスイッチが入ることになります。

 「食べたら出る」と思っている方が多いのですが、食べて出るのは腸の内部が渋滞状態で、食べた分を搾り出すようなものです。上記の排泄のスイッチによる「自発的な排泄」ではないので、腸の内部がキレイになることはありません。よい排便とは、食べない時間を長くとることで、腸(大腸)が自分から内容物を搾り出そうとすることでのみ起こるものです。

 便通の悪さは、知らず知らずのうちに体の疲れを増大させます。日本人の腸は長く、栄養の少ないものからでも栄養を搾り取れるような構造をしているのですが、ここに滞りが生じると、「腸内腐敗」といって腸の内容物が腐ってしまい、その腐ったものを腸が吸収することになります。栄養の元であった食物が、毒に一変するわけです。

 毒を吸収するわけですから、体はその後処理に膨大な体力を使わなければいけません。うまく排泄ができないというだけで、体内では毎日が腸内腐敗=毒との戦いになってしまうので、そこから「毎日疲れやすい」や「寝ても疲れが回復しない」といった慢性疲労の状態に陥るわけです。特に肉類は腸内腐敗を起こしやすいので、肉を好む人は排泄に注意を払いましょう。