1.日本古来の大和医学という考え方
当院の扱う大和整体というのは、日本に850年の昔から伝わる倭医学(大和医学)のうち、「手を使って治す=用体療法」のことを指します。先代の故堀江糾医師より、私こと米田哲男が受け継がせて頂きました。大和医学というのは、武家がその後継者=長男を生かすためだけに伝承・継承されてきたものだそうで、「治す」より「生かす(あらゆる状況を想定して体を健康に保つ)」ことに特化した考え方をもつ療法だといえます。そしてその考え方の背景にあるのは「自然に沿って治す」という、日本ならではのは身体観です。
私たち現代人の生活はとかく忙しく、「疲れたら休む」「体が欲しがっているものを食べる」「眠ければ寝る」という当たり前のことが難しくなっています。そうした自然本来の体のあり方から離れた生活を続けることで、体の働きや感覚は鈍くなり、の不調に悩まされることが多くなります。本来の「自然な体の働き」であればすぐ治るような痛みや愁訴も、その機能や感覚の鈍さからなかなか治らなくなってしまうのです。こうした体の機能を可能な限り本来の自然な状態へと近づけていくことこそが、日本古来の療術が目指した日本なりの健康観なのです。
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